杉並区のお墓・霊園の傾向
杉並区は東京23区のうちの1つで、人口約58万人の区です。区の中心部を横断する形で、東西にJR中央線が走り、商業と文化の拠点として栄えています。阿佐ヶ谷、高円寺、荻窪、西荻窪は、それぞれ個性の異なる商店街が広がり、おしゃれな雑貨店やカフェなどが多く、若者たちを引き寄せるサブカルチャー文化の発信地となっています。また区の南部の京王井の頭線沿線には閑静な住宅街が広がり、区の北部には西武新宿線を中心とした庶民的で静かな住環境が人気です。
公営霊園はない 寺院墓地や近隣エリアの霊園が選択肢
杉並区には公営霊園がありません。23区の西部にあることから、公営霊園を求める人は「都立多磨霊園」や「都立小平霊園」が選択肢になるでしょう。
杉並区には由緒ある霊園が多く、代表的なのが、明大和泉キャンパスの隣にある「築地本願寺 和田堀廟所」(永福1丁目)。築地本願寺の分院で、関東大震災の際に築地の境内にあった墓地や石碑の移転に伴い設立された霊園です。元内閣総理大臣の佐藤栄作や、作家の樋口一葉、作曲家の古賀政男など、たくさんの有名人が眠っています。一般墓区画だけではなく納骨堂もあり、大小さまざまなタイプの納骨壇が合計1,057基もあります。
杉並区内のほとんどの寺院は一般墓区画ですが、中には「下高井戸 龍泉寺墓苑」や「オリーブ光の庭園」のような樹木葬墓地や、「清徳寺 のうこつぼ」や「妙祝寺」のように納骨堂を設置している寺院も見られます。
杉並区の交通アクセスの特徴
杉並区の公共交通機関は、東西を3つの鉄道路線(JR中央線、西武新宿線、京王井の頭線)が、南北をバスがつなぎます。
JR中央線の阿佐ヶ谷駅、高円寺駅、荻窪駅、西荻窪駅にはそれぞれ南北にバスターミナルがあり、北は西武新宿線や西武池袋線の駅へ、南は京王井の頭線や、京王線の駅とをつなぐ路線が発着しています。その他、東京メトロ丸ノ内線も乗り入れし、都心へのアクセスも便利です。
幹線道路としては、南北を環七通りと環八通り、東西を甲州街道、青梅街道、五日市街道などが走ります。幹線道路こそ多くありますが、住宅街の道は狭く一方通行も多く、その上駐車場も限りがあります。お墓参りには、お車よりも電車やバスの利用がいいかもしれません。